[history]
鹿野酒造は、霊峰白山を望む加賀の地で、文政2年(1819年)に創業しました。鹿野酒造代々の当主もまた粋人であったことがうかがえます。「常きげん」という名も、ある年の大豊作を村人たちと祝う席で、4代目当主が「八重菊や酒もほどよし常きげん」と一句詠んだことにちなんだものです。
[location]
鹿野酒造の酒蔵に一番ふさわしい酒米を知るために、自社の田んぼで自分たち自らの手で米作りを続けること。いにしえから、この地にずっと湧き出ていて、鹿野酒造の酒造りに欠かせない「白水の井戸」を守り続けること。そして何より、「常きげん」という名に込められた思いを大切に受け継ぐ人を育てること。これら「人、米、水」という3つへのこだわりは、これまでもこれからも変わることなく鹿野酒造の原点として伝え続けていきたいと願っています。
[people]
私たちはほんのわずかでも山田錦の自社栽培を、これからもずっと続けていきたいと考えています。それは、この加賀の地の酒蔵として、この加賀の地のお米への思いを、決して忘れたくはないというこだわりのあらわれです。そう、酒米作りを知っている酒蔵としての心意気みたいなものもまた、きっと「常きげん」の美味にはなくてはならないものなのですから…