[history]
1662年(寛文二年)、徳川四代将軍家綱の頃、初代辰屋(辰馬家の当時の屋号)吉左衛門が西宮の邸内に井戸を掘ったところ、その水が清冽甘美であったため、これを用いて酒造りの事業を始めたと伝えられています。
[location]
江戸時代中期、ますます人気となった灘・西宮の「下り酒」。中でも、創業以来、江戸積を中心としていた白鹿の酒は、幕末には“灘の銘酒”として不動の地位を確立しました。樽廻船による江戸積から連鎖して回漕業や金融業を起こし、灘の酒造家から懇請され、「宮水」として良質であった居宅蔵の井戸水を販売し始めたのもこの頃です。
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酒は大らかに楽しんでこそ味がある。一日に一日分の仕事をして、後は色沢淡麗香気秀抜の美酒を得て、酒精たちの棲む陶然境に心を遊ばせる。この無上の楽しみに健康長寿の願いを込め、日々卓上にお届けすることが、白鹿の酒造りの心。これまでの歩み、そしてこれからの歩みの中に、白鹿が守り続けていく酒造りの心です。