[history]
木村酒造の創業は元和元年(1615年)。豊臣家の重臣であった木村重成の一族が、ここでしか得られない土地の恵みを活かしてはじめた酒造り。以来、天下泰平の江戸時代には稲作の安定とともに歩み、明治38年の奥羽本線開通後は県外出荷も開始。そして、創業から400年。いつの時代も、地域や社会の変化に寄り添いながら、ここでしかできない酒造りに従事してきました。
[location]
明治14年、明治天皇が御巡幸で秋田県雄勝郡湯澤町(現湯沢市)を訪れた際、その侍従長が木村酒造を宿に充てられました。当時、「男山」と銘打っていた酒を供したところ、甘くてやさしい香味が賞賛され、男山というよりも女性的な印象であったことから「福娘」という銘を賜ります。後に、小野小町生誕の地として知られる湯沢にちなんで「娘」を「小町」に。そして現在に至る「福小町」の酒名が誕生しました。
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飲む人の心まで動かす日本酒をつくりたい。だから福小町は、人による手造りにこだわります。どの工程も決して機械任せにせず、人の手で、人の目で、思い描いた味と香りに育てあげていく。各工程のプロが個々の力を発揮し、同時に工程間で声をかけあいながら、全体を高めあっていく。その和が美しく調和したとき、はじめて理想と呼べる日本酒が生まれるのです。